龍谷大学 履修要項

法学部の教育目的および履修方法

最終更新日: 2025年3月10日

2025年度入学生法学部

卒業要件単位および学士号

卒業は,大学が定める教育課程の修了であり,「学士」の学位が授与されます。この認定証が卒業証書(学位記)です。卒業するためには,教育課程(カリキュラム)にしたがって学修し,学部毎に定められた所定の要件を満たすことが必要です。その一環として,124単位以上を修得しなければなりません。
(次項以降の卒業要件表を参照してください。)

卒業の要件

本学において,卒業認定を得ようとする者は,次の2つの要件を満たさなければなりません。

(1)所定在学年数

本学の教育課程(カリキュラム)を修了するには,4年以上在学しなければなりません。これは,単なる在籍期間ではなく,学修期間が4年以上必要ということです。したがって,休学等による学修中断の期間は所定在学年数に加えません。また,卒業判定が行われる学期に在学していなければなりません。

(2)所定単位の修得

本学の教育課程(カリキュラム)は,授業科目の区分ごとに必修科目,選択必修科目,選択科目,随意科目の別を指定しています(詳細は「教育課程の編成⽅法」を参照)。この指定と異なる履修をした場合には,いかに多くの単位を修得したとしても卒業の認定を受けることはできません。

(3)フリーゾーンについて

各コースの卒業要件には,「フリーゾーン」という履修要件が定められています。この「フリーゾーン」は,各コースによって認定単位数や対象となる科目区分の取り扱いが異なりますので,注意してください。

卒業要件表

各コースの卒業要件は下記のとおりです。

※注 選択必修として「人文科学系科目」「社会科学系科目」「自然科学系科目」に設置されている科目の中から各1科目2単位以上修得する必要があります。

①2015年度以降入学生(法学部内コース)

区分 卒業要件単位数 備考
教養教育科目 仏教の思想A・B 4単位  
必修外国語 12単位 必修外国語科目(英語・初修外国語)を12単位修得して下さい(選択外国語科目は教養教育科目の選択科目として認定されます)。
教養科目 6単位 「人文科学系科目」「社会科学系科目」「自然科学系科目」に設置されている科目の中から各1科目(2単位以上)修得してください。各分野において2単位を超えて修得した単位は,教養教育科目の選択科目として認定されます。
選択科目 14単位以上 14単位を超えて修得した単位は,フリーゾーンで認定されます。
フリーゾーン 16単位以内 卒業要件単位数を超えて修得した法学部専攻科目・教養教育科目の合計単位を認定します。
法学部専攻科目 法学部内各コース・コア科目
48単位以上
48単位を超えて修得した単位は,コア科目以外の法学部専攻科目として認定されます。
法学部内各コース・コア科目以外
法学部専攻科目24単位以上
24単位を超えて修得した単位は,フリーゾーンで認定されます。
合計 124単位  

<履修指導科目を必ず履修してください。>

 

②2015年度以降入学生(国際関係コース)

区分 卒業要件単位数 備考
教養教育科目 仏教の思想 A・B 4単位  
必修外国語 12単位 必修外国語科目(英語・初修外国語)を12単位修得して下さい(選択外国語科目は教養教育科目の選択科目として認定されます)。
教養科目 6単位 「人文科学系科目」「社会科学系科目」「自然科学系科目」に設置されている科目の中から各1科目(2単位以上)修得してください。各分野において2単位を超えて修得した単位は,教養教育科目の選択科目として認定されます。
選択科目 10単位以上 10単位を超えて修得した単位は,フリーゾーンで認定されます。
フリーゾーン 12単位以内 卒業要件単位数を超えて修得した法学部専攻科目・コース科目・教養教育科目の合計単位を認定します。
コース科目
学部提供科目
44単位以上 必修4単位,選択必修4単位,選択24単位,学部提供科目12単位(注)
法学部専攻科目 36単位以上 36単位を超えて修得した単位は,フリーゾーンで認定されます。
合計 124単位  

<履修指導科目を必ず履修してください。>

(注)詳細は「学部共通コース」を参照。

③2025年度以降入学生(英語コミュニケーションコース)

区分 卒業要件単位数 備考
教養教育科目 仏教の思想A・B 4単位  
必修外国語 12単位 必修外国語科目(英語・初修外国語)を12単位修得して下さい(選択外国語科目は教養教育科目の選択科目として認定されます)。
教養科目 6単位 「人文科学系科目」「社会科学系科目」「自然科学系科目」に設置されている科目の中から各1科目(2単位以上)修得してください。各分野において2単位を超えて修得した単位は,教養教育科目の選択科目として認定されます。
選択科目 10単位以上 10単位を超えて修得した単位は,フリーゾーンで認定されます。
フリーゾーン 専攻フリーゾーン 4単位以内 卒業要件単位数を超えて修得した法学部専攻科目・コース科目の単位を認定します。
4単位を超えて修得した単位は,オールフリーゾーンで認定されます。
オールフリーゾーン 4単位以内 卒業要件単位数を超えて修得した教養教育科目,または専攻フリーゾーンの上限を超過した法学部専攻科目・コース科目の単位を認定します。
コース科目 48単位以上 必修20単位,選択28単位(注)
法学部専攻科目 36単位以上 36単位を超えて修得した単位は,フリーゾーンで認定されます。
合計 124単位  

<履修指導科目を必ず履修してください。>

(注)詳細は「学部共通コース」を参照。

④2025年度以降入学生(スポーツサイエンスコース)

区分 卒業要件単位数 備考
教養教育科目 仏教の思想A・B 4単位  
必修外国語 12単位 必修外国語科目(英語・初修外国語)を12単位修得して下さい(選択外国語科目は教養教育科目の選択科目として認定されます)。
教養科目 6単位 「人文科学系科目」「社会科学系科目」「自然科学系科目」に設置されている科目の中から各1科目(2単位以上)修得してください。各分野において2単位を超えて修得した単位は,教養教育科目の選択科目として認定されます。
選択科目 18単位以上 18単位を超えて修得した単位は,フリーゾーンで認定されます。
フリーゾーン 専攻フリーゾーン 4単位以内 卒業要件単位数を超えて修得した法学部専攻科目・コース科目の単位を認定します。
4単位を超えて修得した単位は,オールフリーゾーンで認定されます。
オールフリーゾーン 4単位以内 卒業要件単位数を超えて修得した教養教育科目,または専攻フリーゾーンの上限を超過した法学部専攻科目・コース科目の単位を認定します。
コース科目 40単位以上 選択必修10単位,選択30単位(注)
法学部専攻科目 36単位以上 36単位を超えて修得した単位は,フリーゾーンで認定されます。
合計 124単位  

<履修指導科目を必ず履修してください。>

(注)詳細は「学部共通コース」を参照。

⑤ 2025年度以降入学生(環境サイエンスコース)

区分 卒業要件単位数 備考
教養教育科目 仏教の思想A・B 4単位  
必修外国語 12単位 必修外国語科目(英語・初修外国語)を12単位修得して下さい(選択外国語科目は教養教育科目の選択科目として認定されます)。 
教養科目 6単位 「人文科学系科目」「社会科学系科目」「自然科学系科目」に設置されている科目の中から各1科目(2単位以上)修得してください。各分野において2単位を超えて修得した単位は,教養教育科目の選択科目として認定されます。
選択科目 10単位以上 10単位を超えて修得した単位は,フリーゾーンで認定されます。
フリーゾーン 専攻フリーゾーン 4単位以内 卒業要件単位数を超えて修得した法学部専攻科目・コース科目の単位を認定します。
4単位を超えて修得した単位は,オールフリーゾーンで認定されます。
オールフリーゾーン 4単位以内 卒業要件単位数を超えて修得した教養教育科目,または専攻フリーゾーンの上限を超過した法学部専攻科目・コース科目の単位を認定します。
コース科目 48単位以上 必修4単位,選択必修12単位,選択32単位(注)
法学部専攻科目 36単位以上 36単位を超えて修得した単位は,フリーゾーンで認定されます。
合計 124単位  

<履修指導科目を必ず履修してください。>

(注)詳細は「学部共通コース」を参照。

グレイドナンバー制

法学部で開設される授業科目には,グレイドナンバーが付されています。これは,科目のレベルを簡明に表示したものです。学修計画の設計にあたって,これを参考にしてください。

科目ナンバリング

科目ナンバリングとは,授業科目に適切な番号を付し分類することで,学修の段階や順序等を表し,教育課程の体系性を明示する仕組みです。詳細は,法学部ホームページを確認してください。

コース制

大学での学修は,卒業要件を満たすだけでは十分とはいえません。そこで系統だった学修のために,法学部ではコース制を採用しています。
法学部の学生は,「法学部内コース」または経済学部・経営学部・法学部・政策学部を対象に開設されている「学部共通コース」の中から,必ずいずれかのコースに所属しコースに応じた卒業要件を満たさなければなりません。
コース制は,第4セメスターより開始されますので,第3セメスターにおいて,いずれのコースに所属するかを決定する必要があります。

法学部における学修について

法学部では,さまざまな科目が一定のカリキュラム(教育課程)に沿って展開されていますが,これらの科目は大きく『教養教育科目』と『専攻科目』の二つに分けることができます。
教養教育科目』とは,幅広い知識と知的な諸技法の修得に基づく論理的思考力や判断力の涵養により,社会性をもって現実を正しく理解する力と,国際的なコミュニケーション能力を持った「専門性を身につけた教養人の育成」の一翼を担うことを目的として開設されている科目です。『教養教育科目』は,「『仏教の思想』科目」,「言語科目」,「教養科目」で構成されています。(詳細は「教養教育科目の教育目的および履修方法」を参照)
専攻科目』とは,法学・政治学を専門的に学修するための科目です。『専攻科目』は「履修指導科目」,「各コースコア科目」,「専攻科目」で構成されています。また,授業の開講形態により『講義科目』と『演習科目』に分かれています(詳細は「法学部専攻科目の教育目的および履修方法」を参照)。

法学部では,みなさんが法学・政治学の基礎から段階を追って学修できるようなカリキュラムを採用しています。4年間の教育システムは主に以下のとおりです。

1年生 第1セメスター
(1年生前期)
『仏教の思想』科目,言語科目,教養科目および専攻科目の履修指導科目を中心に学修を進めます。特に,大学入門科目としての「基礎演習」では,レジュメの作り方や資料の探し方,討論•発表の方法など,大学での学修に必要不可欠なノウハウを身につけます。
なお,教養教育科目は,1•2年生で修得し終えることができるよう,計画的に履修してください。
第2セメスター
(1年生後期)
『仏教の思想』科目,言語科目,教養科目および専攻科目の履修指導科目を中心に学修を進めます。また,「法政入門演習」では,学期末に合同報告会を開催します。教員からのアドバイスを受けながら,法学部での1年間の学修の成果を存分に発揮してください。
2年生 第3セメスター
(2年生前期)
言語科目,教養科目および基礎的な専攻科目を中心に学修を進めます。また,「法政基本演習」「法政実践演習」「法政アクティブリサーチ」などで各自の関心や進路に応じた学びを深めます。
第4セメスターから始まる『コース』の選択を行うのもこの時期となります。
第4セメスター
(2年生後期)
言語科目,教養科目,「法政基本演習」「法政実践演習」および各コースコア科目を中心に学修を進めます。各自の所属するコースに沿った,系統的な履修を心がけてください。
3年生 第5セメスター
(3年生前期)
専攻科目の「演習Ⅰ」,各コースコア科目を中心に学修を進めます。3年生はもっとも学力が伸びる時期です。法学•政治学のより専門的な科目の履修が始まり,戸惑うこともあるでしょうが,チューター制度やオフィス•アワーなどの教育支援制度を利用しながら,積極的に学修に励んでください。
第6セメスター
(3年生後期)
専攻科目の「演習Ⅰ」,各コースコア科目を中心に,さまざまな討論会や模擬裁判など,幅広い学修を進めていきます。
4年生 第7セメスター
(4年生前期)
専攻科目の「演習Ⅱ」,各コースの科目をはじめ,大学院と合同で開講される発展的な科目や,実務家との連携により開講される実践的な科目など,より専門的な学修を進めながら,4年間の集大成として卒業研究を作成します。また,就職活動,資格試験のための学習,インターンシップ,留学,ボランティア活動など,みなさんのさまざまな可能性を具現化できる絶好の時期でもありますから,有意義な1年となるよう前向きに取り組んでください。
第8セメスター
(4年生後期)

法学部のカリキュラム体系