最終更新日: 2025年3月10日
龍谷大学の教育にかかる基本方針
建学の精神に基づいて、「平等」、「自立」、「内省」、「感謝」、「平和」の意味を深く理解し、豊かな人間性と共生(ともいき)の精神を涵養するとともに、人間教育、教養教育、専門教育を通じて、「広い知識」と「進取の精神」を持って人類社会に貢献する人間を育成する。
社会学研究科の教育理念・目的
社会学研究科は、多様な価値が錯綜する現代社会において、社会学・社会福祉学分野への社会的期待が高まる中、建学の精神に基づき、社会的現実と理論的分析の往還を促す現場主義の教育を通じて、高度の専門性と実践性を兼ね備えたバランスのとれた高度専門職業人、研究者及び教育者としての能力をもつ人材を養成することを目的とする。
専攻ごとの教育理念・目的
○社会学専攻
修士課程は、複雑で多様な現代社会の諸問題を分析できる社会学的な学識と能力を有する専門社会調査士や職業ジャーナリストのような高度専門職業人及び研究者を育成することを目的とし、現実社会に対応した研究能力と幅広い実践能力をもつ人材を養成する。
博士後期課程は、高度で創造的研究を行うことのできる自立した研究者を育成することを目的とし、社会学の研究領域で価値ありと認められる研究成果を生み出す能力を有する人材を養成する。
○社会福祉学専攻
修士課程は、現代社会における社会福祉学の専門性と実践性を兼ね備えた高度専門職業人及び研究者を育成することを目的とし、現実の社会福祉問題に直結した研究能力と幅広い実践能力をもつ人材を養成する。
博士後期課程は、社会福祉学の研究方法を身につけ、創造的で自立した研究者を育成することを目的とし、社会福祉問題の分析における高度の研究能力を有する人材を養成する。
「学位授与の方針(DP)」
[大学院生に保証する基本的な資質]
社会学研究科 | 社会学専攻 | 修士課程 | 備えるべき能力 |
○社会学の概念と視座を修得し、それに基づいて社会現象について分析•考察することができる。 ○社会学の既存研究と調査に対し、社会学の知見を踏まえた、適切な評価をすることができる。 ○社会学の理論と調査法の理解に基づき、必要な文献や資料を能率よく収集し、基本的な研究や調査を遂行することができる。 |
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将来発揮することが期待される能力 |
○職場、家庭、地域などにおける社会生活で、社会学的分析能力を生かし、問題解決に向けて力を尽くし、専門職業人および市民として活躍•貢献できるようになる。 ○情報化の進展する現代社会において、国際社会、日本、地域などに関する情報を、社会学の視点から理解•評価し、適切な判断ができるようになる。 ○社会学の理論と調査法についての理解力と分析能力をもって研究や調査を遂行し、その成果を基盤として、将来において高度な研究や調査を展開できるようになる。 |
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博士後期課程 | 備えるべき能力 |
○高度な社会学の概念と視座を修得し、専門性の高い研究や調査の基盤となる独自の洞察力を発揮することができる。 ○広範な社会学の研究と調査を、高度な社会学の知見を踏まえて批判的に吟味し、自らの研究に生かすことができる。 ○高度な社会学の理論と調査法についての理解を踏まえて、社会学の発展に寄与できるような研究や調査を遂行し、学術論文や博士論文などの形で成果を発表することができる。 |
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将来発揮することが期待される能力 |
○高度な社会学の研究と調査で培った洞察力を生かし、グローバル化•情報化•複雑化する現代社会において、高度専門職業人および社会的影響力をもつ市民として活躍•貢献できるようになる。 ○自らの研究で培った知見と能力を生かし、一般社会での活躍を目指す学生の教育、社会学研究者を志す後進の教育に貢献できるようになる。 ○研究者として、独自の研究と優れた調査を継続的に行い、社会学ひいては学問の発展に寄与できるようになる。 |
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社会学研究科 | 社会福祉学専攻 | 修士課程 | 備えるべき能力 |
○社会の変化とそれにともなう諸問題を社会福祉の視点からとらえ、理論的基盤をもとに多角的に分析•理解することができる。 ○人々とともに社会福祉問題に対応する目標を定め、多様な方策を実践的に検討•考案し、実施することができる。 ○社会福祉学の分野で理論•実証•応用にわたる幅広い研究方法を理解し、それらを駆使して独自性のある修士論文を完成することができる。 |
将来発揮することが期待される能力 |
○複雑な社会福祉問題を調査•分析•洞察し、その結果を主体的•論理的に説明することができるようになる。 ○問題への対処にあたり、先行研究と先行実践の知見を踏まえ、自立した専門職業人として判断•行動するとともに、新しいプログラムを提案•企画することができるようになる。 ○継続的に知識や理解を深め、問題解決のためのスキルを高めることができるようになる。 |
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博士後期課程 | 備えるべき能力 |
○社会福祉領域における基本理念や概念を理解し、歴史的•社会的背景にてらしてそれらを解釈し評価できる。 ○関連領域の概念や原理についても理解し、社会福祉における概念や原理との有意義な統合をはかりつつ、社会福祉の固有性を説明できる。 ○既存の援助方法を理解し、駆使することができるとともに、現実の社会福祉問題にてらして援助方法の意義と問題点を評価することができる。 |
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将来発揮することが期待される能力 |
○科学的研究方法を用いて複雑な社会福祉問題の実体を明らかにし、ミクロからマクロにわたる解決策を導き出すことができるようになる。 ○国際的共通課題に対応する新しい理論•技術の開発と教育•研究に実質的に貢献できるようになる。 ○高度専門職業人として社会福祉実践の向上と社会福祉制度の改善に責任ある役割をになうことができるようになる。 |
[学位授与の諸要件]
社会学研究科 | 修士課程 |
○修士課程に2年以上在学すること。 ○正規の授業を受け所定の科目について30単位以上を修得すること。 ○龍谷大学大学院社会学研究科指導要項に基づき、必要な研究指導を受けた上、修士論文を提出して、龍谷大学大学院社会学研究科修士論文審査規程に基づき審査および最終試験に合格すること。 |
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博士後期課程 |
○博士後期課程に原則として3年以上在学すること。 ○正規の授業を受け所定の科目について12単位以上を修得すること。 ○龍谷大学大学院社会学研究科指導要項に基づき、必要な研究指導を受けた上、博士論文を提出して、龍谷大学大学院社会学研究科における博士学位の授与に関する内規に基づき審査および最終試験に合格すること。 |
「教育課程編成・実施の方針(CP)」
研究科 | 専攻 | 課程 | 教育課程編成・実施の方針 |
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社会学研究科 | 社会学専攻 | 修士課程 |
○専門社会調査士やジャーナリストなどの専門職業人や社会学研究者に必要とされる社会学を踏まえた基本的能力を獲得するために、社会学コースとジャーナリズムコースに、社会現象を俯瞰できる総合的な洞察力と個別事象に密着した視点を育成できるような、演習•講義•実習科目を設け、体系的に教育課程を編成する。 ○院生が研究題目を決定し、研究の目的•内容•方法•参考文献などを記した「修士論文作成研究計画書」を作成して研究に着手し、中間報告会で研究成果の中間まとめを発表するなど、計画的に研究をすすめ、演習における発表•討議をふまえて推敲し、最終的に修士論文にまとめるよう演習担当教員が指導する。 ○社会学研究科FD委員会において、教育課程編成•実施にかかわる教育の姿勢について検討し、短期•中期•長期課題をあげて段階的にカリキュラムの改善を図る。 ○グローバル化する現実社会に対応した研究•実践能力および現場に根ざした視点をもつ人材を育成するために、社会学コースとジャーナリズムコースに、各コースの目的に適した科目を設ける。教育課程の実施および指導に際しては、受講する学生すべての積極的な参加を促し、相互交流により教育研究をさらに活性化するよう努める。 |
博士後期課程 |
○高度専門職業人や社会学の教育者および研究者に必要とされる社会学を踏まえた高度な能力を獲得するために、社会学諸理論の理解力とグローバルでなおかつ現場に根ざした実践能力を修得できるよう、多様な演習科目を設け、体系的に教育課程を編成する。 ○院生が研究題目を決定し、「研究計画書」を作成して研究に着手するよう指導する。博士論文提出前年度までは、毎年度、中間報告会で研究の成果の中間まとめを発表するなど、計画的に研究をすすめ、年度末には「研究経過報告書」を提出するよう指導する。さらに、「論文執筆計画書」などによる「博士論文執筆資格審査」を受け、博士論文草稿の提出とその口頭発表(公開)を要件とする「博士論文事前審査」に合格し、最終的に博士論文にまとめるよう演習担当教員が指導する。 ○社会学研究科FD委員会において、課程博士学位取得にいたる教育課程編成•実施について、総合的かつ継続的に検討し、必要な改善を図る。 ○学会発表や学会誌など学術雑誌への投稿によって、研究成果を公表し、博士論文を計画的かつ着実に作成するよう、一年次より、指導教員(1名)副指導教員(2名)の合同体制で指導に努める。 |
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社会学研究科 | 社会福祉学専攻 | 修士課程 |
○社会福祉学の研究の基盤と専門職業人としての実践能力の獲得をめざして、社会福祉問題の理解、実践方法の修得、および研究方法の修得などを達成するため、社会福祉の共通基盤を学ぶ科目とともに、対象者や問題の特性に対応した各論科目を設け、演習•講義•実習を組み合わせて履修できるよう、体系的に教育課程を編成する。 ○院生が研究題目を決定し、研究の目的•内容•方法•参考文献などを記した「修士論文作成研究計画書」を作成して研究に着手し、中間報告会で研究成果の中間まとめを発表するなど、計画的に研究をすすめ、演習における発表•討議をふまえて推敲し、最終的に修士論文にまとめるよう演習担当教員が指導する。 ○社会学研究科FD委員会において、教育課程編成•実施にかかわる教育の姿勢について検討し、短期•中期•長期課題をあげて段階的にカリキュラムの改善を図る。 ○複雑で多様な社会福祉問題に直結した研究能力と幅広い実践能力をもつ人材を育成するため、教育課程の実施に際しては、現場主義を基本にし、国際化に努める。 |
博士後期課程 |
○自立した研究者および高度専門職業人として必要な社会福祉思想の深化、社会福祉制度の改善と社会福祉実践の向上に資する高度な能力を獲得するため、多様な演習を設け、体系的に教育課程を編成する。 ○院生が研究題目を決定し、「研究計画書」を作成して研究に着手するよう演習担当教員が指導する。博士論文提出前年度までは、毎年度、中間報告会で研究成果の中間まとめを発表するなど、計画的に研究をすすめ、年度末には「研究経過報告書」を提出させる。さらに、「論文執筆計画書」などによる「博士論文執筆資格審査」を受け、博士論文草稿の提出とその口頭発表(公開)を要件とする「博士論文事前審査」に合格し、最終的に博士論文にまとめるよう演習担当教員が指導する。 ○社会学研究科FD委員会では、課程博士学位取得にいたる教育課程編成•実施について、総合的かつ継続的に検討し、必要な改善を図る。 ○学会発表や学会誌など学術雑誌への投稿によって、研究成果を公表し、博士論文を計画的かつ着実に作成するよう、一年次より指導教員(1名)および副指導教員(2名)の合同体制で指導に努める。 |
日程 | 対象者 | 行事 | 備考 | |
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前期 | 3月28日(金)~3月31日(月) | 修士/博士:在学生 | 履修科目登録期間 | |
4月1日(火) | 学年始 | |||
4月2日(水) | 入学式 | |||
4月9日(水) | 第1学期授業開始 | |||
4月上旬 | 修士/博士:全年次 | 定期健康診断 | 詳細は掲示板または保健管理センターのHPを各自確認すること | |
4月6日(日)~4月7日(月) | 修士:新入生 | 履修科目登録期間 | ||
4月2日(水)~4月7日(月) | 博士:新入生 | 履修科目登録期間 | ||
4月25日(金) | 博士:対象者 | 博士課程によらない者の博士論文事前審査申請締切日 | ||
4月14日(月)~5月16日(金) | 修士:新入生 | 「研究指導計画書」「研究計画書」 「指導教員選定届」提出期間 |
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修士:2年次以上 | 「研究指導計画書」「修士論文研究計画書」提出期間 | |||
「指導教員変更届」提出期間 | 前年度から指導教員が変更となる場合は必ず提出すること | |||
4月14日(月)~5月16日(金) | 博士:新入生 | 「研究指導計画書」「研究計画書」 「指導教員選定届」提出期間 |
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博士:2年次以上 | 「研究指導計画書」「博士論文研究計画書」提出期間 | ※研究生は除く ※学位請求論文執筆資格審査を提出する年度まで毎年提出 |
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「指導教員変更届」提出期間 | 前年度から指導教員が変更となる場合は必ず提出すること | |||
5月7日(水)~5月13日(火) | 修士/博士:全年次 | 履修辞退 受付期間 | 希望者は社会学部教務課まで申し出ること | |
7月4日(金) | 修士/博士:全年次 | 外国語試験(M)、博士論文提出資格試験(D) | 希望者は社会学部教務課まで申し出ること | |
7月19日(土) | 修士:2年次以上 | 修士課程 中間発表会 | ||
7月25日(金) | 修士:9月修了対象者 | 9月修了者 修士論文提出締切日 | ||
7月29日(火) | 第1学期授業終了 | |||
後期 | 9月9日(火)~ | 第2学期開始 | ||
9月18日(木) | 学位授与式(M:9月修了者)、入学式(9月入学) | |||
9月19日(金)~ | 第2学期授業開始 | |||
9月中旬 | 前期開講科目受講者のみ | 学業成績表配付期間 | WEBで公開 | |
9月中旬 | 修士:全年次 | 後期開講科目 履修登録期間 | 後期開講科目が対象 希望者は社会学部教務課まで申し出ること |
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9月16日(火)~9月19日(金) | 修士:2年次以上 | 「修士論文題目届」提出期間 | ||
修士・博士:全年次 | 「指導教員変更届」提出期間 | 変更がある場合は必ず期間内に提出すること | ||
9月26日(金) | 博士:3年次以上 | 学位請求論文事前審査申請締切日 | 提出資格者のみ | |
9月27日(土) | 博士、研究生 | 博士後期課程 中間報告会 | ||
10月20日(月)~10月24日(金) | 修士:全年次 | 履修辞退 受付期間 | 後期開講科目が対象 希望者は社会学部教務課まで申し出ること |
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10月下旬 | 博士:対象者のみ | 学位請求予定論文報告会 | ||
10月24日(金) | 修士・博士:全年次 | 外国語試験(M)、博士論文提出資格試験(D) | 希望者は社会学部教務課まで申し出ること | |
12月1日(月)~12月5日(金) | 修士:2年次以上 | 「修士論文題目届(変更届)」提出期間 | 変更がある場合は必ず期間内に提出すること | |
12月中旬 | 修士:2年次以上 | 修士論文の提出書類配付 | ★詳細は後日掲示 | |
12月19日(金) | 博士:2年次以上 | 「学位請求論文執筆資格審査」申請締切日 | 提出資格者のみ | |
博士:3年次以上 | 「学位申請・学位請求論文」提出締切日 | 提出資格者のみ | ||
1月6日(火) | 授業再開 | |||
1月6日(火)~1月9日(金) | 修士:2年次以上 | 修士論文 提出期間 | ★詳細は後日掲示 | |
1月19日(月) | 第2学期授業終了 | |||
2月初旬 | 修士論文 口述諮問期間 | |||
2月6日(金) | 博士:全年次研究生 | 「研究経過報告書」提出締切日 | ※学位請求論文執筆資格審査を提出する年度まで毎年提出 | |
2月16日(月) | 博士:3年次以上 | 「単位修得満期退学願」提出締切日 | 希望者は社会学部教務課まで申し出ること | |
3月12日(木) | 学位記授与式 | |||
3月31日(火) | 学年終 |