国際学研究科の教育理念・目的
建学の精神に基づいて、グローバル化の加速的な進展のなかで、現在の国際社会が直面している諸課題・諸現象と批判的に向き合い、多様な文化が共生する社会の実現に向けて、国際的な舞台でリーダーシップを発揮し活躍できる高度専門職業人・実務家・研究者の養成を目的とする。
学位授与の方針【ディプロマポリシー】
国際学研究科では、以下のようなディプロマポリシーを掲げて、学位授与をおこなう。
修士課程国際文化学専攻
大学院学生に保証する基本的な資質
<備えるべき能力>
- 日本、共生社会、言語文化、宗教文化、芸術・メディアなどの研究内容について国際的な視野の中で位置づけたうえで理解することができる。
- 相互依存が著しく進む現代世界が直面する新たな諸現象・諸問題を、文化の視座から批判的に考察することができる。
- 高度な専門的知識と外国語能力を発揮して解決方法を探求することができる。
<将来発揮することが期待される能力>
- 国際文化学の総合的知識や専門分野の知識を、多角的に活用できる。
- 研究を通じて得られた知見を高度の専門的職業人・実務家として発信し、社会に貢献することができる。
学位授与の諸要件
- 修士課程に2年以上在学すること。
- 正規の授業を受け、所定の科目について30単位以上を修得すること。
- 必要な研究指導を受けたうえ、修士論文を提出してその審査および最終試験に合格すること。
修士課程グローバルスタディーズ専攻
大学院学生に保証する基本的な資質
<備えるべき能力>
- グローバル化が急速に進展しつつある現代世界を、幅広い視点から複合的かつ批判的に理解することができる。
- 特定の課題について既存の研究と比較しながら研究テーマを設定し、その解決方法を探求することができる。
<将来発揮することが期待される能力>
- 高度な専門的知識と外国語能力を発揮して、現代の国際社会が抱える諸問題の解決方法を探求することができる。
- 研究を通じて得られた知見を高度の専門的職業人・実務家として、国際的な舞台でリーダーシップを発揮し提言することで社会的に重要な役割を担うことができる。
学位授与の諸要件
- 修士課程に2年以上在学すること。
- 正規の授業を受け、所定の科目について30単位以上を修得すること。
- 必要な研究指導を受けたうえ、英語で修士論文を提出してその審査および最終試験に合格すること。
修士課程言語コミュニケーション専攻
大学院学生に保証する基本的な資質
<備えるべき能力>
- グローバル化が急速に進展する社会における言語およびコミュニケーションの意義や役割を批判的に理解することができる。
- 言語コミュニケーションに関する高い専門的知識や英語運用能力を身につけている。
<将来発揮することが期待される能力>
- 高い語学力・対話力をもってリーダーシップを発揮し、国内外の社会に貢献することができる。
- 高度の専門的職業人・実務家として相互理解や多文化理解の推進に貢献することができる。
学位授与の諸要件
- 修士課程に2年以上在学すること。
- 正規の授業を受け、所定の科目について32単位以上を修得すること。
- 必要な研究指導を受けたうえ、英語で修士論文を提出してその審査および最終試験に合格すること。
博士後期課程国際文化学専攻
大学院学生に保証する基本的な資質
<備えるべき能力>
- 変化の著しい国際社会を、文化の視点を軸として複合的かつ批判的に理解することができる。
- 既存の研究と比較して自らの研究テーマを適切に位置づけ、特定の課題についての独自の解決方法を内外に向かって提言することができる。
- 多様化する国際社会が抱える諸課題を文化の観点から批判的に理解したうえで独自の視点から説得力ある議論を展開することができる。
<将来発揮することが期待される能力>
- 高い職業的倫理観と責任感を持って、自立した研究者あるいは高度の専門的職業人として社会に貢献することができる。
- 語学力、文献検索能力、フィールドワークの能力などを活かして、日本や世界において活躍することができる。
学位授与の諸要件
- 博士後期課程に3年以上在学すること。
- 所定の科目について12単位以上を修得すること。
- 必要な研究指導を受けたうえ、博士論文を提出してその審査及び最終試験に合格すること。
博士後期課程グローバルスタディーズ専攻
大学院学生に保証する基本的な資質
<備えるべき能力>
- グローバル化が急速に進展しつつある現代世界を、幅広い視点から複合的かつ批判的に理解することができる。
- 既存の研究と比較して自らの研究テーマを適切に位置づけ、特定の課題についての独自の解決方法を内外に向かって提言することができる。
- 先行研究によっても十分解明されていない研究テーマについて、独自の視点から説得力ある議論を英語にて展開することができる。
<将来発揮することが期待される能力>
- 高い職業的倫理観と責任感を持って、自立した研究者あるいは高度の専門的職業人として社会に貢献することができる。
- グローバル社会が抱える諸課題に対して独自の視点から説得力ある議論を英語で展開することができる。
学位授与の諸要件
- 博士後期課程に3年以上在学すること。
- 所定の科目について14単位以上を修得すること。
- 必要な研究指導を受けたうえ、英語で博士論文を提出してその審査及び最終試験に合格すること。
教育課程編成・実施の方針【カリキュラムポリシー】
国際学研究科の各専攻は、下記のようなカリキュラムポリシーを掲げて、教育課程を編成し実施する。
修士課程国際文化学専攻
- 国際文化研究の多様な側面を理解し、その中で自分の方法論を確立していくために、「国際文化学」「調査方法論」を必修として配置する。
- 1年次から演習を配置し、指導に当たる主・副となる教員の指導を受けることで、研究遂行にあたっての基礎知識を修得し、自らの研究テーマに関わる分析力・考察力を養い、修士論文を作成する。
- 日本、共生社会、言語文化、宗教文化、芸術・メディアに関連する専門科目を設ける。これらの専門科目においては、各自の研究テーマに必要な語学能力、文献探索能力、フィールドワークの能力などを身に付けられるような授業内容とする。
修士課程グローバルスタディーズ専攻
- グローバルな舞台で活躍できる人材を育成するために、全ての授業は英語にて提供される。1年次科目として「Introduction」ならびに「GS Research Methods」を配置し、各自の研究がどのような意義を持ち、またその遂行にはどのような方法論を選択する必要があるかを修得する。
- 1年次から演習を配置し、主・副担当教員からの助言と指導をもとに、研究遂行にあたって必要な基礎知識を修得し、自らの研究テーマに関わる分析力・考察力を養い、英語で修士論文を作成する。
- 既存の国際学部グローバルスタディーズ学科に対応し、グローバルスタディーズを「グローバリゼーション」、「コミュニケーション」、「エシックス」の3領域からなる研究分野であると定義する。そのうえで、これらの領域が複合的に重なりあう部分に呼応する研究テーマをそれぞれの大学院生が設定し、それらの課題を広さと深さを併せ持つ形で探求するような授業内容とする。
修士課程言語コミュニケーション専攻
- 1年次には「第二言語習得」に関わる質的・量的調査法に関わる基礎科目を必修として配置し、研究方法に関する基礎を修得する。
- 「通訳・翻訳」、「英語教育学」、「応用言語学」の3領域に関わる重点科目を系統的に配置し、言語教育の研究に関わる理論的・実践的基盤を培う。
- 1年次から演習を必修として配置し、主・複指導教員の指導・助言を受けながら、研究を遂行する専門的知識や方法を修得し、自らの研究テーマに関わる分析力・考察力を養い、英語で修士論文を作成する。
博士後期課程国際文化学専攻
- 演習指導を通じて、専門的知識をさらに深めるのみならず、複合的・学際的視点を用いて、設定したテーマにアプローチできるための幅広い学術的研鑽を積み重ねる。
- 研究科内外での学会や研究会において発表を行い、内外の研究者との交流を深めるとともに、将来自立した研究者となるために必要なさまざまな能力を構築する。
- 先行研究によっても十分解明されていない論点について学術的にも貢献できるように、研究の射程ならびに研究の方法論について独自の視点をもてるようにする。
- 1年次から演習を配置し、主・副担当教員からの助言と指導をもとに、自らの研究テーマに関わる分析力・考察力を養い、博士論文を作成する。
博士後期課程グローバルスタディーズ専攻
- 演習指導を通じて、専門的知識をさらに深めるのみならず、人文学の視座を中心にした複合的・学際的視座から、設定したテーマにアプローチできるための幅広い学術的研鑽を積み重ねる。
- 研究科内外での学会や研究会において発表を行い、内外の研究者との交流を深めるとともに、将来自立した研究者となるために必要なさまざまな能力を構築する。
- 1年次に「PhD Research Seminar」を配置し、研究成果を効果的に発信するために必要なスキルと方法を学び、自立した研究者となるための能力を涵養する。
- 1年次から演習を配置し、主・副担当教員からの助言と指導をもとに、自らの研究テーマに関わる分析力・考察力を養い、英語で博士論文を作成する。