龍谷大学 履修要項

卒業研究・研究科について

最終更新日: 2025年1月16日

2024年度入学生経済学部

【1】卒業研究提出要領

 

(1)卒業研究提出受付について

卒業研究の提出は12月です。提出日及び提出受付時間はポータルサイトで発表します。
提出方法は別途指示します。目次については、各演習担当者(指導教員)の判断で省略される場合があるので、指導教員の指示に従うこと。

 

(2)卒業研究作成要領

  1. 同じ対象について共同的に調査・考察した場合でも、成果は共同執筆ではなく各自が研究成果をまとめて提出すること。
  2. 卒業論文は日本語で執筆するものとします。ただし、指導教員が認めた場合は英語で執筆することも可とします。
  3. 英語で執筆する場合は、英文校閲を含め、内容と形式について指導教員から十分な指導を受けてください。
  4. 論文作成はMicrosoft Wordにて行い、ファイルにて下記1~4のとおり提出してください。
    1)目次・本文・参考文献を記載するページは次の指定に従ってください。
    〈日本語の場合〉
    A4サイズ、フォントの色は黒
    1行40字×30行、横書
    上および左右の余白20mm、下余白25mm
    ぺージ番号は下中央(底より10mm程度の位置)
    〈英語の場合〉
    A4サイズ、フォントの色は黒
    5,000words以上
    上および左右の余白20mm、下余白25mm
    ぺージ番号は下中央(底より10mm程度の位置)
    2)目次・本文・参考文献の文字数は、12,000字以上、英語の場合は5,000words以上です。ただし指導教員が認める場合はその限りではありません。
    3)ページ番号は、目次より参考文献までつけてください。
    4)各自の控えとして、執筆した論文のWordファイルを保存しておいてください。
  5. 指示に従わない場合は無効とします。
  6. 提出期限を厳守してください。(期限を経過したもの、定められた書式の整っていないものは一切受理いたしません。)

 

(3)卒業研究の書き方

これは、「卒業研究」を作成する一般的な注意事項をしるしたものです。したがって、研究テーマなどとの関連で生じる特殊な問題については、別途に演習担当者等と相談する必要があります。

〈卒業研究とは〉

「卒業研究」は、「レポート」とは違って、文字どおりひとつの「論文」でなければなりません。それは、2年間の演習の成果であるばかりでなく、4年間の大学生活のしめくくりという意味をもつべきものです。一般に、研究論文は、ある対象についての執筆者自身のまとまった考えを論理的に記述したものであり、そこには何らかの独創性がなければなりません。したがって、「卒業研究」を書く場合にも、そのつもりで取り組む必要があります。「卒業研究」においては、これまでの研究者の業績を自分自身の考えにそって整理することや、結論にいたるまでの論理をできるだけていねいに組み立てることが大切です。

〈卒業研究のつくり方〉

卒業研究を作成する手順としては、必ずしも決まったものがあるとはいえませんが、次の順序で進めていくのが一般的です。

  1. テーマ(題目)の選定
    卒業研究のテーマを選ぶ際の注意点は、演習のテーマと関連したものであること、自分が本当に興味、関心を抱いているものであること、大きすぎたり、曖昧であったりしないこと、の3点です。
    テーマを決めるきっかけはさまざまですが、適当なテーマが思い浮かばない場合には、まず、演習に関連した領域の文献を、一冊でも、二冊でも、たんねんに読むことです。その中から、「この点はどうか」「この結論はおかしくないか」「自分ならこう考えるが」といった個所が出てくるはずです。そして、既存の文献の中にある記述では満足できない点を見つけだし、それを手がかりにしてテーマを決めることは、創意性、主体性のある論文をつくるうえできわめて大切なものとなります。
    もちろん、はじめから最終的題目を確定できる場合は比較的少なく、かなり大きな、漠然とした対象領域の設定からはじまる場合のほうがむしろ多いものです。しかし、その場合にも、次の②③④の作業を進めていく間にテーマを絞り、論文の実質的内容を的確に表現する具体的なものにしなければなりません。
    テーマの選定については演習担当教員とよく相談する必要があります。ただし、そのテーマのもとで取りあげようとする問題点について、ある程度考えをまとめたうえで相談することが望まれます。
  2. テーマに関連した文献、資料の目録づくり
    論文の出来、不出来を決める重要な基準の一つは、その論文中に、既存の研究成果がどれだけ広く利用されているかという点にあります。視野の広さ、問題に対する接近の丹念さ、説得力の強さといった点ですぐれた論文は、豊富な文献や資料をもとにして書かれたものであり、逆に、一・二冊の書物だけをもとにして書かれた論文は、およそ「論文」の名に値しないものであることが多いものです。したがって論文の執筆に先だって、テーマに関連した文献、資料の充実した目録をつくることはきわめて重要です。
    目録をつくるうえでは、テーマと関連した分野の研究書や教科書につけられている文献目録を利用するのが簡便な方法です。それに加えて『経済学文献季報』、joint月間雑誌記事索引、『(国立国会図書館)雑誌記事索引(人文科学編)』、『国立国会図書館蔵書目録(第2編・社会科学)』、龍大社研経済産業情報ガイド等を利用することが望まれます。これらは、深草図書館に備えられており、自由に閲覧できます。(不明な場合には、係員にたずねてください)
  3. 文献、資料の収集と通読
    文献、資料の目録がある程度できれば、文献や資料そのものを入手し、通読しなければなりません。その際、自分の論文にとってとりわけ重要と思われるものを重点的に(たとえば、数点だけ)選びだす必要があります。その際には、演習担当教員のアドバイスが貴重な手助けとなるはずです。
    文献、資料の通読にあたっては、論文作成全体のスケジュールを念頭において、その速度や、方法について、工夫する必要があります。
    自分の論文にとって特に関係があると思われる箇所については、当該箇所のページ数を記したメモや抜書きを作成しておくようにすることがあとの執筆作業にとって、重要なこととなるでしょう。また、そうしたメモや抜書きに簡単な見出しを付けておくと、後でそうして書きとめられた多くのメモや抜書きの中から必要なものを選出するうえで便利です。
  4. 論文骨子の作成
    文献、資料の通読、研究を通じて自分の論文の主な内容についてのイメージがつかめれば、論文全体のおよそのあらすじを組立ててみるのがよいでしょう。その際に、どの問題や、論点に重点をおくかをはっきりさせ、その主要内容をわかり易く展開できるようにするためには、全体の流れをどのように構成するのか、検討する必要があります。いわゆる「起承転結」といった配列や、「序論、本論、結論」といった構成は、たんに論文に体裁を与えるために使われるのではなく、論文の趣旨をもっとも効果的に読者に伝えるのに必要とされます。
    論文の構成をさらに具体化するためには、論文全体をいくつかの節や小節にわけ、そのそれぞれの名称と内容、分量をどのようにするかを決めねばなりません。この構想(節編成)は、まとまった分量の論文を執筆する際には、事前にたてておくことが必要です。構想が級密、詳細にたてられていればいるほど論文を実際に執筆する作業が容易になることはいうまでもありません。また、早い時期にこの構想を仕上げようと努めることは、予定したテーマ(題目)で実際に論文を書けるという見通しを、確認するためにも重要です。
  5. 下書きと推敲
    以上の準備作業が終われば、下書きになります。下書きの段階でもっとも大事なことは、構想全体を念頭において、デッサン風にでも本論部分全体を書きあげることです。そのうえで、不足している個所、強調したい個所、詳しく説明したい個所を書き加えていけばよいわけです。
    下書きの場合には、「前書き」や「序論」は、「むすび」や「あとがき」同様、本論部分を書きおえてから書いたほうがよいといえます。そのほか、論文の最初と最後には、目次と参考文献をつけておくことが望まれます。
    どれほど文筆になれた人の場合でも、いきなり最終原稿が出来上がることはまれで、幾度となく表現を改め、順序を入れかえ最終稿に到達するものです。そうした推敲の過程で、より正確に、よりわかり易く、しかも少しでも簡潔に記述するための工夫を凝らさねばなりません。友人や演習担当教員に見せて、助言を乞うことや、繰り返し音読してみることも文章上の欠点を改めるのに役立ちます。大学生活の記念となる論文を「自分自身の作品」として生み出すためには、苦労を惜しんではなりません。以上のような推敲が十分終わってもいない段階で清書に移ることは、論文の仕上がりが不十分となるだけでなく、かえってより多くの時間を費すものです。
  6. 「論文要旨」の作成
    卒業研究の場合、論文とは別に、「論文要旨」(400字)を書くことが求められます。これは、論文の主要な内容、論点を要約したものであり、字数が限られているため表現の仕方に工夫が必要です。

 

〈卒業研究の仕上げ方〉

卒業研究の仕上げ方については、演習担当教員の指示に従うこと。(以下は一例)

卒業研究を清書して仕上げる際に留意すべき事項として、次のようなものがあります。

  1. 文体は「である」体を用いて、「です、ます」体は用いない。
  2. 主題と述語、修飾語と被修飾語とを明確にし、正確な文章にするよう心がける。文章は、あまり長くならないようにすると読み易い。
  3. 誤字・脱字に気をつけ、略字・当て字は使わない。
  4. 原稿(目次、本文、参考文献)の各ページには、通し番号を入れる。
  5. 引用個所は必ずわかるように表記すること。短い場合には「………」でくくり、資料等長い文章を引用する場合は、各行のアタマを1字分さげて書くこと。
  6. 引用個所については出典を明示しなければなりません。引用文の最後のところの行間右肩に*印をつけて、同じページの欄外下に出典を書くこと。引用分が同じページに二つ以上ある場合には、順次、**、***等を用いる。
  7. 出典(引用文献)の表示の仕方
    1)著書の場合は、著者名、書名、出版社(欧文の場合は発行地)、発行年、引用ページの順に記入してください。ただし、欧文の場合は発行年を(……)でくくり、著者名の次に記入してください。
    なお、邦文の場合は書名を『………』でくくり、欧文の場合には書名はイタリック体にしてください。
    例 Adam Smith (1950), An Inquiry into the Nature and Causes of the Wealth of Nations, ed. Edwin Cannan, 6th ed. , vol.1, London, p.5.
    毛利健三『自由貿易帝国主義』東京大学出版会、1987年、4ページ。
    2)雑誌論文の場合は、著者名、論文名、雑誌名、巻号、発行年、引用ページの順に記入してください。ただし、欧文の場合は発行年を(……)でくくり、著者名の次に記入してください。
    なお、邦文の場合には、論文名に「………」を、雑誌名には『………』をつけ、欧文の場合には論文名に“………”等をつけ、雑誌名はイタリック体にしてください。
    例 J.Gallagher and R.Robinson (1953), “The Imperialism of Free Trade” The Economic History Review, 2nd ser. , vol.6, p.9.
    宮崎犀一「自由帝国主義一問題の開拓一」『思想』515号、1967年、53ページ。
  8. 引きつづいて同じ文献から引用する場合には、出典の記入を、同上、前掲、Ibid. , op. cit. のように略して構いません。
  9. 著者名の五十音順に並べた引用文献目録を、論文の末尾につけてください。
  10. 出典を示す場合以外の注は、行間右肩上に(1),(2),(3),………の通し番号をつけ、各章末か論文全体の末尾に記します。注の記述も本文と同じく1マス1字としてください。
  11. 図および表は、所定の用紙からはみ出さないようにしてください。1ページで書けない場合には2ページ以上に分けて書きます。他の文献から複写したものを切りぬいてはりつけるのは原則として認められません。(複写貼布が必要となる場合は、事前に演習担当教員の許可が必要です。)
  12. 図および表にはそれぞれ、図1、表1のように通し番号と表題とをつけ、出所を図または表の下に明示してください。

 

【2】大学院経済学研究科入学ガイド

入学試験の実施時期、出願条件等は2025年度入学生用の情報です

情報は変更されることもありますので、受験においては最新の情報をウェブサイト等でご確認ください

入学試験に関する詳細な要項については経済学部教務課窓口へお尋ねください

経済学研究科は、世界と地域社会における対話と共生に基づく平和と発展に貢献することを目指して、世界に対する深い理解と創造的な理論構築あるいは応用分析の能力を備えた研究者、高邁な理想と経済学的知識に裏打ちされた高い実践能力を持つ専門職業人等を育成しています。

 

1. 修士課程

修士課程では、2つのプログラムを開設し、世界に対する深い理解と創造的な理論構築あるいは応用分析の能力を備えた研究者、高邁な理想と経済学的知識に裏打ちされた高い実践能力を持つ専門職業人等の人材育成をおこないます。

(1)経済学総合研究プログラム

本プログラムでは、全員履修科目で経済学の実践的研究能力を修得するとともに、各自の研究テーマに基づき、「理論・思想・歴史」「政策・応用」「国際・民際」の3分野から主分野、副分野を選択し、体系的な科目履修を行います。

(2)アジア・アフリカ総合研究プログラム

本プログラムは、アジア・アフリカ地域研究を対象とする修士課程のプログラムで、法学研究科、経済学研究科、国際学研究科の3つの研究科が共同で運営しています。
それぞれの研究科から、アジア・アフリカ地域研究の専門家がこのプログラムに参加しているため、国家や民族、紛争と平和、世界システム、文化交流など多様な事項について学び、国家の関係からなる「国際」の視点とともに、人間の関係からなる「民際」の視点から、現代社会とりわけアジア・アフリカ地域を研究します。

 

◆修士課程入学試験について

本学の大学院経済学研究科修士課程の入学試験科目は、「口述試験」のみです(外国人留学生入試は「日本語による小論文」と「口述試験」です)。但し、大学院でどのような研究をしたいのか、これまでどのような研究をしてきたのかを「研究計画書」として出願時に提出する必要があります。

(1)一般入学試験…4月入学(9月・2月)

秋期試験(9月)、春期試験(2月)があります。
※留学生は、外国人留学生入学試験(4月入学(11月・2月)、9月入学(6月))があります。

(2)学内推薦入学試験…4月入学(6月・9月・2月)

翌年3月に卒業見込であり、前年度終了時のGPAが2.30以上の学生を対象とした入学試験です。
本人作成による演習論文概要(2000字程度)の提出が必要となります。

(3)社会人入学試験…4月入学(9月・2月)

近年、社会情勢の急激な変化や、国際的な相互依存関係の進展の結果、社会人の間に生涯教育や再教育への期待が高まってきました。また、就職後に改めて研究の必要性を感じる人も増加しています。今後、教育は、一層高度化することが見込まれています。
幅広い分野からの人材を求める経済学研究科では、このような期待に応えるために社会人のための特別選抜入学試験制度を導入しています。

2. 博士後期課程

博士後期課程では、修士課程において養われた学識、研究能力の基礎の上に立ち、国際的水準の創造的研究を実現できる研究者等の人材育成をおこないます。

◆博士後期課程入学試験について

博士後期課程の入学試験科目は、「外国語」「専門科目口述試験」です。入学試験は例年2月中旬に実施しています。入試に関する詳細な要項については経済学部教務課窓口へお尋ねください。
※留学生は、外国人留学生入学試験(4月入学(2月)、9月入学(6月))があります。

3. 大学院学内進学奨励給付奨学金(予約採用型)について

学内進学者(本学学部から本学大学院(修士)及び本学大学院(修士)から本学大学院(博士後期)への進学者)のうち学業成績及び人物が優秀と認められる者を対象とした給付奨学金制度です。
本制度は、大学院の入学試験出願前に申請、選考、内定を行いますので、大学院への進学を検討している方は、掲示板、ポータルサイトを確認のうえ、詳細は経済学部教務課までお問い合わせください。

大学院経済学研究科については、以下のホームページもご参照ください。
経済学研究科